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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.06.29 Fri » 『キンメリア人コナンの登場』

【前書き】
 以下は2006年2月2日に書いたものである。誤解なきように。


 ロバート・E・ハワードの《コナン》シリーズの校訂と補訳をすることになった。

 ライバーの《ファファード&グレイ・マウザー》シリーズが好調なので、コナンを出し直したいという話が創元からあったのがことの起こり。ご存じのように、創元版のコナンは、ディ・キャンプ&カーターの補筆や模作が大量に混じっているうえに、そもそも完結してないので、ハワードが書いた分だけ集めて、全6巻程度で決定版を作ったらどうかと提案したところ、じゃあおまえがやれという話になったのだ。謹んでお受けしたことはいうまでもない。

 底本のひとつにするのは、デル・レイから出ている決定版コナン全集全3巻。第1巻は The Coming of Conan the Cimmerian (2003) と題されている。

2006-2-2(Coming of)

 もともとはワンダリング・スターというイギリスの小出版社からカラー挿し絵入りの豪華本で出たものだが、校正がさらに厳密になっているという優れもの。普及版としては完璧な出来で、こんどの仕事にはうってつけなのだ。
 
 そのすばらしい編集方針について触れたいところだが、長くなったのでつづきは明日。(2006年2月2日)

【追記】
参考のため、収録作を書いておく。

〈詩〉「キンメリア}
〈小説〉「不死鳥の剣」、「氷神の娘」、「石柩のなかの神」、「象の塔」、「真紅の城砦」、「黒い海岸の女王」、「黒い怪獣」、「月下の影」、「忍びよる影」、「黒魔の泉」、「館のうちの凶漢たち」、「消え失せた女たちの谷」、「鋼鉄の悪魔」
〈資料〉「ハイボリア時代の諸民族に関する覚え書き」、「ハイボリア時代」、「死の広間(梗概)」、「ネルガルの手(断片)」、「闇のなかの怪(梗概)」、「闇のなかの怪(草稿)」

 このほか、「不死鳥の剣」の初稿をはじめとする資料、充実した解説がおさめられており、マーク・シュルツという画家のイラストが全編にちりばめられている。ただし、普及版なので、カラー印刷は再現されていない。


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