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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.07.31 Tue » 『はじめての恋、はじめての恐怖』

【承前】
 むかし話を書いたらなつかしくなって、問題のTHATTA文庫を引っぱりだしてきた。すっかり忘れていたが、題名は『はじめての恋、はじめての恐怖』となっていた。奥付は昭和61年5月25日。全部で24ページのペラペラの小冊子である。

2011-3-22(First Love 2)

 表紙は大島弓子のイラストだが、どういう理由でこの絵が使われたのかは不明。異星で地球人の少年が水棲人の少女に出会い、淡い恋心をいだくが、異星人の残酷なライフサイクルの真実を知る、という話なので、内容とはまったく無関係だ。
 
 昨日も書いたとおり、この作品は「はじめての愛、はじめての恐れ」という題名で〈SFマガジン〉1990年9月号に転載された。そのときイラストを描いてくれたのが、なんと新井苑子さん。このころ〈SFマガジン〉に登場することはほとんどなくなっていたので、びっくりするやら、感激するやらだった。

2011-3-22(First Love 1)

 ちなみにこの号は、「海へ!」と題された海洋SF特集。当方にとって、初の特集企画だったので、好き放題やらせてもらった。つまり、作品も訳者も当方が全部決めたのだ。内容を簡単に記すと――

「ウェーヴライダー」ヒルバート・スケンク(拙訳)
「エルンの海」ジャック・ヴァンス(浅倉久志訳)
「鮫」エドワード・ブライアント(大森望訳)
「はじめての愛、はじめての恐れ」(拙訳)
「静かの海」グレン・クック(酒井昭伸訳)

 なんか思いきり豪華なファンジンを作るような感覚だった。考えてみれば、いまでも同じ感覚でアンソロジーを編んでいるのである。(2011年3月22日)
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