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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.09.03 Mon » 『生命の湖』

【前書き】
 以下は2005年5月31日に書いた記事である。


 エドモンド・ハミルトン関係の蔵書自慢。ものは The Lake of Life (Robert Weinberg, 1978) だ。

2005-5-31(Lake)

 これはパルプ雑誌研究家として有名なロバート・ワインバーグが出していた「ロスト・ファンタシー」というパルプ小説復刻シリーズの一冊で、本文80ページのパンフレット(私家版)。ハミルトンが〈ウィアード・テールズ〉に3回連載したショート・ノヴェルが収められている。

 と書いたのは、このパンフレットが形式としては複数作家の作品を収録したアンソロジーであるからだ。無名作家のごく短い短篇が2篇併載されているのである(追記1参照)。

 といっても、パッと見ただけではアンソロジーとはわからない。なにしろ目次もなければ、扉にも、ワインバーグの序文にもその旨の記載がないからだ(日本の奥付にあたる欄にはさすがに載っている)。
 この本は初出誌のページをそのまま版下にしているので、雑誌をそのまま復刻したのかと思ったが、べつの号から短篇を引っ張ってきている。両方とも箸にも棒にもかからない駄作で、いくら穴埋めとはいえ、なんでこんなものを載せたのか不思議でならない。白紙を作らないために、4ページの短篇が2篇あればよかったということなのだろうか。

 さて、肝心の表題作だが、そのうち出るハミルトン傑作集幻想怪奇篇に収めるので、ぜひ現物にあたっていただきたい(追記2参照)。アフリカの奥地へ不老不死の水をたたえた湖を探しに行く話で、当方はこういう秘境探検ものに目がないのである。(2005年5月31日)

【追記1】
 参考までに記しておけば、“The Hunch”by Gene Lyle Ⅲ と“The Inn”by Rex Ernest。 

【追記2】
 この作品は「生命の湖」の訳題で、拙編のハミルトン傑作集幻想怪奇篇『眠れる人の島』(創元SF文庫、2005)に収録した。

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