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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.09.13 Thu » 類は友を呼ぶ

【前書き】
 以下は2007年2月3日に書いた記事である。


 この前書いた「熱心な読者向けの書誌」シリーズだが、ブラケット&ハミルトンの分をさっそく注文した。夫婦カップリングのリストをムーア&カットナーと並べたいのだ(われながら阿呆)。

 エイブブックスという古書店ネットワークを通じて注文したのだが、そうしたら書店主からメールが来た。
「冊子は明日送ります。ただ、些細な問題がひとつあります。というのは、いまうちのコンピュータが壊れていて、メールを図書館で読んでいる始末です。そういうわけで、更新リストは昨年11月分までになります」
 と書いてある。なんのことだか分からなくて、本のデータをよく見たら、「わたし(書店主)がアップデイトしたデータをおまけに付ける」と書いてあった。なるほど、と納得して「問題ない。冊子が届くのを楽しみにしている」と返事を出した。

 そうしたらまたメールが来て、
「よく考えたら、小説に関してそれ以後の更新データはなかった。でも、コミックスの分は更新があるので、送れるようになりしだい電子メールで送ります」
 と書いてきた。これで書店主の性格が分かるというもの。

 さて、この書店主の名前はマーク・オウイングス。最初から見覚えがあるなあ、と思っていたのだが、気になって調べたら、この人が作ったジェイムズ・ブリッシュの書誌を持っていた。〈F&SF〉誌のブリッシュ特集号に載ったものである(追記1参照)。
 それで「もしやあなたは、ブリッシュの書誌を作った人ではあるまいか。そうだとしたら、あなたの仕事にはたいへん感銘を受けた。誤解だったら謝ります」と返事を出した。

 そうしたらまたメールが来た。
「はい、それがわたしです。〈F&SF〉の作家特集号に書誌を2回載せた人間は、わたしだけなのですよ、えっへん。でも、いまの編集者は、こういうデータは要らないと思っているみたいでねえ……。最後の作家特集はバリー・マルツバーグだったけど、彼にはペンネームで書いた犯罪小説や探偵小説が山ほどあって、みんな知らないんですよ」
 というようなことが書いてある。まさにビブリオファイルの鑑みたいな人だ。まあ、その話についていけるほうもどうかしているが(追記2参照)。

 この人が作った書誌はほかにもあるので、そのうち集めよう。(2007年2月3日)

【追記1】
〈F&SF〉1972年4月号に所載の“James Blish: Bibliography”のこと。

【追記2】
 もうひとつはフレデリック・ポール特集を組んだ〈F&SF〉1973年9月に載ったポール書誌。

 なお、この記事を公開するにあたって調べものをしていたところ、オウイングス氏が2009年12月30日に逝去されていたことを知った。享年64。早すぎる死を悼んで合掌。
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