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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.12.22 Sat » 『測地線の夢』

 昨日のつづき。
 ドゾワの第二短編集は Geodesic Dreams : The Best Short Fiction of Gardner Dozois (St.Martin's, 1992) だ。ただし当方が持っているのは、例によって2年後にエースから出たパーパーバック版だが。

2008-11-4(Geodesic)

 今回もロバート・シルヴァーバーグが序文を寄せている。収録作は14篇――

モーニング・チャイルド ☆
Dinner Party
Executive Clemecy (ジャック・C・ホールドマン二世との共作)
特別な朝 ☆
死者にまぎれて (ジャック・ダンとの共作)
Solace
Slow Dancing with Jesus (ジャック・ダンとの共作)
調停者 ☆
One for the Road
海の鎖 ☆
A Dream at Noonday ☆
Disciples
Apres Moi
A Kingdom by the Sea ☆

 昨日書いたとおり、4篇が第一短編集と重複。残りの作品は、80年代にスリック・マガジンに掲載されたものが目立つ。「死者にまぎれて」のような陰々滅々とした問題作が、女性誌〈ウイ〉に載ったかと思うと、正直、驚きを禁じ得ない。まあ、読者が読んだかどうかは別問題だが。

 ドゾワの第三短編集は Morning Child and Other Stories (ibooks, 2004) という本だが、こちらは持っていない。全10篇のうち、7篇が手持ちの短編集と重なっていたので、食指が動かなかったのだ。
 上のリストで題名のあとに☆印をつけた6篇と、第一短編集にはいっていた“Machines of Loving Grace”という作品がその7篇で、これを足すと概算で455枚になる。やや薄めの傑作集ができあがり。

 共作だが「死者にまぎれて」(75枚)か「火星の神々」(60枚)あたりを足して嵩をふやしてもよいし、初訳作品を足してもいい。
 というわけで、ドゾワの傑作集は簡単に作れるのだが、目次を見ると重苦しくて陰気な話ばかりで、これは(商業的に)だめだという気になるのであった。(2008年11月4日)

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