FC2ブログ

SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

2018.11 « 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 » 2019.01

--.--.-- -- » スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013.05.06 Mon » 『ウルフ群島』

【前書き】
 以下は2011年5月6日に書いた記事である。誤解なきように。


 尻に火がついたというやつで、ひたすら仕事に追われている。そのせいでSFセミナーにも行けず、若島正氏のジーン・ウルフ講義を聴講できなかったのは残念だった。

 悔しいので蔵書自慢をする。ものはジーン・ウルフの The Wolfe Archipelago (Ziesing Brothers, 1983) だ。

<2011-5-6 (Wolfe)

 すでにいろいろなところで紹介されているとおり、名作「デス博士の島その他の物語」に端を発する連作をまとめた作品集。小出版社の雄だったジージングの刊行物で、薄手の大判ハードカヴァー、限定1200部のうちの1冊である。もっとも、この本は日本にたくさんありそうな気もするが。

 連作といっても、題名が一種の言葉遊びになっているだけで、内容に直接の関連があるわけではない。それでも、まとめて読むと、共通するトーンとテーマが見えてくるあたり、さすが小説巧者というべきか。

 内容は以下のとおり。すべて邦訳があり、国書刊行会から出た『デス博士の島その他の物語』に収録されている――

まえがき(「島の博士の死」)  Foreword (Death of the Island Doctor)
デス博士の島その他の物語  The Island of Dr. Death and Other Stories
アイランド博士の死  The Death of Dr. Island
死の島の博士  The Doctor of Death Island

 リック・デマーコという人のイラストが3枚はいっているが、たいした絵ではないので一枚だけスキャンしておいた。こういう絵です。

2011-5-6 (Wolfe 2)

 さて、嚆矢となった短篇「デス博士の島その他の物語」は、マイ・フェイヴァリットのひとつで、山岸真氏と『20世紀SF』(河出文庫)というアンソロジー・シリーズを共編したとき、第4巻の1970年代篇に収録した。そのあとわが国でウルフ再評価の流れがはじまったわけで、もしあれが呼び水になったとしたら、こんなにうれしいことはない(じっさいの呼び水が『ケルベロス第五の首』だったのは承知している。まあ、言葉の綾です)。

蛇足 
 この作品が最初〈SFマガジン〉に訳載されたとき、楢喜八氏のすばらしいイラストがついていた。みなさまにお見せしたいが、いま手元にないのでスキャンできない。1972年11月号なので、ぜひ探してご覧ください。(2011年5月6日)


スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。