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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.06.10 Sun » 『アーメドと忘れられた機械たち』

 Ahmed and the Oblivion Machines (Avon, 1998) は、湾岸戦争後の作品としては無邪気すぎるアラビアン・ナイト風ファンタシーだが、ブラッドベリの近作のなかではかなり出来がいい。

2005-4-28(Ahmed)

 隊商の少年アーメドが、砂漠で仲間とはぐれてさまよっていると、おかしな精霊(ジン)と出会い、〈忘れられた機械〉たちの墓場へ連れていかれる。そこは実現しなかった飛行機械たちが、幻の残骸をさらしている場。だが、アーメドの夢見る力の助けを借りて、機械たちは一夜かぎりの飛翔を楽しむのだった……。

 じつはこの本、ものすごく薄いハードカヴァーで、クリス・レインという人のイラストが9枚もはいっている。要するに絵本に近い造りであり、子供にプレゼントするための本らしい。その証拠に送る相手と送り主の名前を書く欄がある(ついでにいうと、ノンブルがない)。いい作品なので、数社に話を持ちかけてみたところ、却下されないかわりに進展もなし。邦訳を出すのはむずかしそうだ。(2005年4月28日)


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