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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2013.06.14 Fri » 『終わりなき探求』

【承前】
 ハワードの書誌をもうひとつ。ポール・ハーマンの The Neverending Hunt: A Bibliography of Robert E. Howard (Wildside Press, 2006) だ。ただし、当方が持っているのは2008年に出たペーパーバック版だが。こちらにもさんざんお世話になった。

2013-6-12 (Neverending)

 縦28センチ、横21センチ、厚さ3センチの巨大な本。図版は1枚もなく、ただひたすらデータが羅列される。その分量は、なんと500ページ以上。無愛想といえばこれほど無愛想な本も珍しいだろうが、ハワードの書誌としては最高峰に位置する。とにかく、情報量がただごとではないのだ。

 目次を簡略化して示す――

散文索引(英語)
散文索引(英語以外)
韻文索引
書簡索引
書籍(英語)
定期刊行物
アンソロジー収録
パンフレット、その他
書籍とアンソロジー(英語以外)

 以上の項目にしたがって、作成者の知りえた情報がすべて記載されている。つまり、本人は現物を見ていない外国語版やファン出版物の情報もまじっており、その信憑性には疑問符がつくということだ。じっさい、日本語版の情報は驚くほど正確だが、誤記のたぐいは多い(たとえば、「屋上の邪神」が“Okiyou No Jashim”となっている)し、誤った推測もなされている。
 
 とはいえ、その点に気をつけさえすれば、ハワードの書誌としてこれほど心強い味方はない。なにしろ、世界一のハワード・コレクター、グレン・ロードの全面協力のもと、世界で二番めのハワード・コレクターが作りあげた書誌なのだから。

 しかも、太っ腹なことに、本書の情報は現在(一部の外国語版情報をのぞいて)すべてネット上で公開され、つねにアップ・トゥ・デートが図られている。世の中には、本当に偉い人がいるものだ。(2013年6月12日)

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