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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.08.17 Fri » 『絵入り恐竜映画案内』

【承前】
『失われた世界』つながりで思い出したのが、The Illustrated Dinosaur Movie Guide (Titan, 1998) という本。題名通り、古今東西の恐竜、あるいは恐竜とは似ても似つかない特撮怪獣が出てくる映画を網羅したガイドブックである。
 この古今東西というのは文字どおりの意味で、古くは1919年から新しくは1993年(スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」の公開年)まで。イタリア、スペイン、メキシコといったラテン語圏はもちろんのこと、ジンバブウェやフィリピンの映画までがリストアップされ、採点つきで紹介されているのだ。もちろん、日本映画もほとんどが網羅されている。とにかく、たいへんな労作である。

2012-1-21(Dinosaurs)

 著者は、わが敬愛するスティーヴン・ジョーンズ。ほんとうに偉い人である。斯界の巨匠レイ・ハリーハウゼンの序文つき。

 体裁を書いておくと、A4よりすこし小さい版型で、本文144ページ。アート紙にスチール写真が満載されており、一部がカラー印刷になっている。

 基本的にはデータと短いコメントの羅列だが、重要な映画やクリエイターについてはコラムが別に立てられている。眺めてもよし、熟読してもよし。じつにすばらしい本だ。

 採点は恐竜マークで表されており、満点は5頭で「古典」、4頭は「推奨」、3頭は「見て損なし」、2頭は「水準作」、1頭は「網羅のためにのみ記載」だそうだ。
 ちなみに、1933年版「キング・コング」が5頭で、わが「ゴジラ」の海外版が3頭半、1960年版「失われた世界」が3頭、「ジュラシック・パーク」が4頭になっている。
 当方が大好きな「恐竜グワンジ」は2頭半なので、けっこう厳しい採点だ。

 表紙の写真はどう見ても「ジュラシック・パーク」だが、じつは1993年のロジャー・コーマン映画 「恐竜カルノザウルス」 のスチール。一応ハリー・アダム・ナイトの『恐竜クライシス』(創元推理文庫)が原作ということになっているが、内容はまったくべつのゲテモノ映画。採点は2頭半だ。

2012-1-21(Dinosaurs 2)

 上に掲げたのは裏表紙。右側に青く見えているのが採点に使われている恐竜マーク。ちなみに左に見えているラクエル・ウェルチ主演の「恐竜100万年」は3頭、その上の「最後の海底巨獣」は1頭半、その下の1984年版「ゴジラ」は2頭半。やっぱり厳しい。(2012年1月21日)

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