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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2013.05.26 Sun » 『わが心をW・H・スミスに埋めよ』

 《SF作家の自伝》シリーズ。第二弾はブライアン・オールディスの Bury My Heart at W. H. Smith's (Hoddedr and Stoughton, 1990) だ。ただし、当方が持っているのは、例によって翌年出たコロネット版のペーパーバックだが。

2009-9-20(Bury My Heart)

 オールディスは自分語りが好きな人なので、自伝めいたものはいくつも発表していたが、これは初の本格的自伝。1925年生まれなので、65歳のときの著作ということになる。
 この人は強面で気むずかしい文学者というイメージがあるが、そのむかし「腕白ブライアン」とあだ名されたほど剽軽で天衣無縫なところがあり、そのうえ辛辣でウィットに富むのだから、いろいろな意味で笑える本になっている。

 題名にあるW・H・スミスというのは書店の名前で、駆け出し時代の著者が通ったオクスフォードのお店。第二次大戦後、東南アジアから復員してきたオールディスは、この静かな大学街で書店勤めのかたわら作家修業をはじめた。そして同書店の安売りで買ったジョージ・R・スチュワートの『大地は永遠に』を読んだことから、生態学的なSFのアプローチに開眼したのだという。
 このころのエピソードでは、イーヴリン・ウォーが好もしくない客だった、というのが爆笑もの。後年のエピソードでは、1970年に日本で開かれた国際SFシンポジウムで同席した小松左京とハンガリーで再会するくだりが興味深い。

 続篇ともいえる著作に The Twinkling of an Eye or My Life as an Englishman: An Autobiogrphy (1998) があるが、そちらは未入手。(2009年9月20日)

【お知らせ】
 転居につき、当分のあいだ更新を停止します。落ち着いたら再開しますので、ひとまずさようなら。

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