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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.07.11 Wed » キャンベルのユーモア

 新雑誌〈ナイトランド〉の創刊号には、ラムジー・キャンベルの「コールド・プリント」(1969)が載っている。キャンベル初期の代表的な短篇で、《クトゥルー神話》ファンのあいだでは名高く、邦訳が待たれていた作品だ。

 編集部M氏による解説にあるとおり、キャンベルの文体は読者に緊張を強いるもので、この作品も例外ではない。だが、そればかりがキャンベルではないことを示しておきたい。

 「いまだに怖いと思うホラーは?」と質問されたキャンベル。ロバート・エイクマン、スティーヴン・キング、ピーター・ストラウブ、フリッツ・ライバーの名前をあげたあと――
「そのいっぽうで、血まみれホラー映画が大好きなんだよ。もちろん、まったくちがうレヴェルでの話だけど。映画特有のマジックってやつがある――『すげえ、あの杭をどうやって頭に貫通させたんだ! 安いエキストラかなにかを使ったのか?』」

 当方にとって、キャンベルはこう人なのである。(2012年3月25日)

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