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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.12.05 Wed » 『ジョイリーのジレル』

 昨日のつづきで、カップリングの片割れも紹介しておく。

 《ジョイリーのジレル》シリーズは、《ノースウェスト・スミス》シリーズのあいだを縫うように全5作(プラス番外篇1作)が書かれ、すべて1930年代に〈ウィアード・テールズ〉に掲載された。
 中世フランスにあったとされる架空の小国を舞台にした〈剣と魔法〉である。といっても、剣の要素は抑え気味で、魔法の要素が強い。誤解を恐れずにいえば、若き女戦士の地獄めぐりを描いた作品群だ。

 シリーズ単独での単行本化は、〈剣と魔法〉ブームの渦中に出た Jirel of Joiry (Paperback Library, 1969) が嚆矢。番外篇をのぞく5篇を収録している。ハヤカワ文庫の『暗黒神のくちづけ』(1974)は、これを底本にしていると思われるが、訳者あとがきには「ランサー・ブックスで単行本になっている」と誤記されている。

 1977年にドナルド・M・グラントが Black God's Shadow の題名で豪華本を出した。これを改題のうえパーパーバック化したのが、 Jirel of Joiry (Ace, 1982) であり、当方が所有しているのはこの版である。

2008-9-28(Jirel of Joyry)

 昨年になって、前記《プラネット・ストーリーズ・ライブラリ》が Black God's Kiss の題名でジレルを復活させている。序文はスージー・マッキー・チャーナスとのことだが、この本は買っていないのであった。(2008年2月28日)

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