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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2012.06.13 Wed » 『自分の尻尾を食べたドラゴン』

 レイ・ブラッドベリの短篇集 The Dragon Who Ate His Tail (Gauntlet, 2006) は、本文72ページの小冊子。もともとは Match to Flame の付録として作られたものだが、単体でも購入できる。

2008-6-13(The Dragon)

 例によってドン・オルブライトの編集によるもので、未発表短篇をはじめとして珍しい作品がおさめられている。オルブライトの序文につづく内容はつぎのとおり――

1 The Dragon Who Ate His Tail
2 To the Future  
3 The Fox and the Forest (fragment)
4 Sometime before Dawn (earlier version)
5 Sometime before Dawn (fascimile)
6 Alternate segmets

 1は未発表短篇。本書の目玉だが、わずか3ページの小品。
 2は「狐と森」という題名で邦訳のある短篇の初出ヴァージョン。〈コリアーズ〉掲載のものがイラストとともに復刻されている。今回はじめて原文で読んだが、そのサスペンスの盛りあげの巧みさにうなった。
 3は1990年に書かれたその脚本化。ワープロのプリントアウトをそのまま複写して載せている。
 4は「夜明け前」の題名で『猫のパジャマ』にはいっている短篇の初期ヴァージョン。両者をくらべると、改稿版はかなり刈りこまれていることがわかる。
 5はそのさらに初期稿。タイプ原稿が複写されている。
 6は同じフォルダにはいっていた断片3つ。

 Match to Flame もそうだが、カットがわりにブラッドベリ本人の落書きがふんだんにちりばめられている。もっとも、スキャンしてお見せしたくなるようなものではないが。
 ちなみに表紙絵はドン・オルブライトの筆によるもの(画題は『華氏451度』に登場する機械製シェパード)。そのまわりのトカゲだか狼だかの落書きが、ブラッドベリによるものである。(2008年6月13日)


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