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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2013.05.01 Wed » 『アルファ5』

 はじめて買った洋書は、ロバート・シルヴァーバーグの編んだ Alpha 5 (Ballantine, 1974) というアンソロジーだった。
 中学卒業のお祝いに名古屋の丸善に連れていってもらった。生まれてはじめて洋書屋へ行ったわけで、きっと山のように貴重なSFがあるのだろうと思っていた。しかし、回転ラックひとつ分しかなく、『宇宙のランデヴー』が目につくくらいで、がっかりしたことを憶えている。それでも気をとり直して買ったのがこの本だ。

2007-7-29(Alpha 5)

 参考までに目次を書き写しておく――

スターピット  サミュエル・R・ディレイニー
やっぱりきみは最高だ  ケイト・ウィルヘルム
Live, from Berchtesgaden  ジオ・アレック・エフィンジャー
存在の環  P・スカイラー・ミラー
追憶売ります  フィリップ・K・ディック
過去ふたたび  フリッツ・ライバー
A Man Must Die  ジョン・クルート
The Skills of Xanadu  シオドア・スタージョン
特別な朝  ガードナー・ドゾワ

 ちなみに上記の作品のなかで、当時邦訳があったのは、ミラーとディックの作品だけである。
 
 見てのとおり、スペキュラティヴ・フィクション主体の選定で、マニア気どりの若造が、いかにも喜びそうなラインナップ。勇んで買って帰ったはいいが、当然ながら歯が立つわけがなく、けっきょく読みかけては放りだしを繰り返した。
 そして3年後、ふと思いたってライバーの作品を読みはじめたら、最後まで読めてしまったのだ。つまり、それが最初に読み通した英語の小説なのである。

 それにしても、この目次をながめると、当方はこの本の強い影響下にあるようだ。その証拠にウィルヘルムの作品は、山岸真氏と共編したアンソロジー『20世紀SF③ 1960年代 砂の檻』(河出文庫)に収録したし、ドゾワの作品は同人誌に訳出して、その改訳版を〈SFマガジン〉に載せてもらった。まさに「三つ子の魂百まで」である。(2007年7月29日)

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