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SFスキャナー・ダークリー

英米のSFや怪奇幻想文学の紹介。

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2013.07.02 Tue » 『影のなかの歌い手』

 ロバート・E・ハワードは典型的なパルプ作家だが、文学青年気質と無縁だったわけではなく、若いころは純文学系の同人誌に参加したり、自伝的な長編小説を書いたりしている。
 それ以上に重要だったのだが詩作で、少年時代から早すぎる晩年まで一貫して詩を書きつづけた。その作家デビューは、1923年に地元の新聞に詩が載ったときという言い方もできるのだ。

 グレン・ロードによれば、ハワードの詩は遺っているものだけで400を優に超え、しかもハワード没後の1943年に詩の草稿が破棄された証拠があり、その数は不明だという。
 ともあれ、ハワードが真剣に詩作に取り組み、詩人として立とうとしていたのはまちがいない。

 たとえば、すでに商業誌に小説が載るようになっていた1928年にはニューヨークの出版社に詩集を投稿し、没にされている。その原稿をロードが発見し、そのままの形で刊行したのが、Singers in the Shadows (Donald M. Grant, 1970) だ。発行部数わずか549。あっというまに稀覯本になったことは、想像に難くない。

 その本を再刊したのが、今回ご紹介する Singers in the Shadows (Science Fiction Graphics, 1977) だ。

2012-3-18 (Singers 1)

 本文60ページのハードカヴァー。マーカス・ボアズという人が、1ページ大のイラスト6枚と、スポット・イラスト7点を寄せている。

2012-3-18 (Singers 2)

 グレン・ロードの序文つき。限定1500部だそうだ。

 収録されている詩は20篇で、ひとことでいえばゴシック調。とはいえ、当方は詩心がまったくないので評価不能である。

 この本も天使の贈り物。代島正樹さんに改めて感謝。(2012年3月18日)

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